ロータリーの歴史
1962年:インターアクトが始動
1920年代、個々のロータリークラブは既に若者の活動支援を始めており、ボーイスカウト団体の後援だけでなく、Boy’s Week(少年週間)にも参加するなど、若者が善良な市民となれるよう導き、教育や健康、衛生、職業に関する推進活動も行っていました。
当時のロータリークラブは、ミシガン州やウィスコンシン州での「Uthrotar」のような地域プログラムも支援していました。フロリダのロータリークラブはホイールクラブと協力し、10代の少年を対象とした活動に取り組んでいました。
1950年代後半になると、ロータリアンは若者に特化したロータリー全体のプログラムを立ち上げるなど、若者に社会奉仕への関心を持ってもらい、世界観を広げてもらう活動を強化していこうと計画を練っていました。数年間の検討と計画を経て、1962年、ロータリー理事会が「インターアクト」という名称を承認。これは「地域や国、世界にまたがる活動のあらゆる次元で、クラブ同士、そして会員同士がつながる」という理念を表すために委員会によって提案されたものでした。
ロータリアンと学生たちは、早速インターアクト始動に向けて行動を起こしました。メルボルン・ロータリークラブ(米国フロリダ州)による提唱の下、1962年11月5日、インターアクトクラブの第一号となるメルボルン高校インターアクトクラブが誕生しました。
創設メンバーの一人は、1963年ロータリー国際大会のパネルディスカッションで、インターアクトクラブの活動に学生たちがいかに熱心であるかを語りました。彼が通っていた学校にはほかにも多くのクラブがありましたが、ロータリーとの結びつきをもつインターアクトは、さまざまな職業について知識を得ながら国際的な視点を身につけられるという点で無類の存在だったと述べています。
現在も12~18歳の学生が、インターアクトを通して学校や地域社会に変化をもたらしています。インターアクトクラブによる奉仕活動やリーダーシップスキル育成のため、ロータリ―クラブがスポンサーとなって指導やアドバイスを行っています。インターアクト活動に関心のある方はこちらをご覧ください。
インターアクトにまつわるトリビア:
- 「インターアクト」という名称は、「インターナショナル」と「アクション」を組み合わせたものです。
- 米国外で初となるインターアクトクラブは、1963年1月にインドで誕生しました。
- 世界インターアクト週間は1964年に始まりました。
- クラブやロータリー委員会からの意見を受け、1968年、女子にもインターアクトの門戸が開かれました。
- 毎年恒例のインターアクト・ビデオコンテストは2009年に始まりました。
- 2010年には、インターアクトの参加年齢の下限が14歳から12歳に引き下げられました。