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世界中で活躍する「世界を変える行動人」

2022年8月

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米国

デュヴァル・ロータリークラブ(ワシントン州)は1月下旬から3月上旬にかけて、バレンタインデーのお祝いで、メイン・ストリート沿いに約1.6キロにわたって両面ハート133個を電灯に吊りさげました。メッセージ入りのハートを市民と企業が50ドルで購入し、シアトル北東にある地域社会の青少年、年配者、困窮者のために活動する食品パントリーやその他の団体のために約13,500ドルが集められました。同クラブが参考にしたのはラブランド・トンプソンバレー・ロータリークラブ(コロラド州)が長年行ってきた募金活動で、いつも発売後数時間でメッセージ広告が完売するほどの人気です。 デュヴァル・ロータリークラブ

ベネズエラ

2009年以来、バルキシメト・ヌエバセゴビア・ロータリークラブは児童の先天性頭蓋顔面変形の矯正手術を350件以上も実施してきました。4月下旬、ララ州の州都に拠点を置く同クラブが行った口唇口蓋裂手術は9件。児童の顎顔面手術の専門家であるクラブ会員が、患者とその母親に問診を行います。患者1人あたりにかかる費用は約150ドルですが、同クラブのゴルフトーナメントの収益が手術とフォローアップケアの費用に充てられます。「これらの奇形を患っている子どもたちは、一般的に数回手術を受ける必要があるのですが、私たちのクラブは最後まで面倒をみます」と、同クラブ会員のラファエル・カルデナスさん。「私たちの目標は、一生にわたる変化をもたらすことです。」

  • 4.00億5,000万個

    2022年に生産されたスウィートハーツ・キャンディは

  • 390.00

    記録に残る史上初の口唇裂手術は紀元前

ギリシャ

2021年に大火災が2度も起こり、重要な消防設備が損傷しましたが、設備の補充は政府の事情で遅々として進みませんでした。そこでコス・ロータリークラブが立ちあがります。ダンスマラソンとミュージカルを開催して2,300ドルを調達し、島の消防署のために約610メートルのホース、ノズル、ジョイントを購入したのです。「治療よりも予防、です」と語るのはクラブの前会長のスタブロス・アマリスさん。コス島出身の偉人ヒポクラテスの名言をもじっています。同クラブは緊急事態への備えを最重要視しており、献血キャンペーンも企画してコス島の救急サービスに収益を寄付しています。

マダガスカル

近年飢饉に苦しめられる人びとのため、第9220地区のクラブは4月にアンキリアボの住民たちに米、その他の主食、水、調理油、および衛生用品が詰めこまれた800個の救援物資を配布しました。「最近、ケレ(地元の言葉で言えば飢饉や飢餓)の被害が大きくなっています。気候変動により、この地域の人びとは農業や畜産でまともな暮らしが送れなくなっているのです」と、アンタナナリボ・アノジー・ロータリークラブの前会長、ナリンドラ・ラザフィニマロさんは言います。同地区にあるもうひとつの島の仏領レユニオンで活動するサンドニラモンターニュ・ロータリークラブが約2,700ドルを提供しました。

  • 287.00,000エーカー

    2021年、ギリシャの山火事で壊滅的な被害を受けたエリアの総面積は

  • 81.00%

    マダガスカルの貧困率

カザフスタン

カザフスタンの人びとは誰でも利用できる遊び場を切実に必要としていましたが、2018年後半にアスタナ・ロータリークラブが初のインクルーシブな遊び場を開設しました。「サンシャイン」と名付けられたこの遊び場には、障害のある子どもとそうでない子どもが一緒に遊んで寛容さと共感性を身につけられるように、ぶらんこ、滑り台、メリーゴーラウンドなど特製の遊具が設置されています。敷地は首都ヌルスルタン(旧称アスタナ)の市議会が提供しましたが、資金は、リャザット・アルシノワ元会長率いるアスタナ・ロータリークラブがクラブ会員、その他の第2430地区内のクラブ、大使館、その他の団体から集めた約5万5,000ドルとアートオークションや舞踏会での収益でまかないました。この遊び場は子どもたちに大人気で、カザフスタン人と外国人で構成される同クラブは首都に2番目の遊び場設立のために資金調達を行いました。

この記事は、 Rotary誌の2022年8月号に掲載されました。


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