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インパクトの重視


(2005年~現在)

ロータリーは、未来を見据えつつ、中核的価値観を土台として世界の地域社会に持続可能な変化を生むために、さまざまな団体とのダイナミックなパートナーシップを形成しています。重点分野に基づく財団補助金は、ロータリーのインパクトをさらに大きくしています。

ガーナでは、ロータリー会員がUSAID、政府・地方自治体と協力して、400万米ドルの大規模なプログラムを実施し、安全な水と衛生設備へのアクセスを改善しています(2019年)。

2009年:ロータリーとUSAIDのパートナーシップ

ロータリーは2009年、米国国際開発庁(USAID)との独自の官民パートナーシップを立ち上げました。ロータリー会員のビジネススキルと地域社会でのリーダーシップ、およびUSAIDの技術的な専門知識と政府との関係を組み合わせることで、水・衛生改善の取り組みが可能となります。

2013年:インパクトに焦点を当てた新しい補助金モデル

ロータリー財団は、地区補助金とグローバル補助金から成る簡略化された補助金モデルを導入し、マッチング・グラント、国際親善奨学金、研究グループ交換プログラムを中止しました。

  1. 新型コロナウイルス患者が急増していた2019年、インドのロータリー会員は、新しい病院に酸素供給、集中治療室のベッド、透析用ベッドを備えるためのグローバル補助金を利用しました。

  2. 韓国では、ロータリー会員がグローバル補助金プロジェクトの一環として、安東永明特別支援学校の知的障がい、自閉症、情緒障がいを抱える生徒のために、園芸の設備と職業訓練プログラムを提供しました(2014年)。

  3. グローバル補助金による小口融資プログラムで、ホンジュラスの女性たちに融資とビジネス研修が提供されています(2013年)。

  4. 井戸の設置、使用と修理に関する住民への研修を行ったプロジェクトを通じて、ガーナの村の住民たちが安全な水を利用できるようになり、衛生環境が改善されました(2013年)。

  5. ブラジルと日本のクラブによるプロジェクトでは、ブラジルにおける新生児集中治療室の設備と産前ケアワークショップを提供しています。

  6. Emcee Skool(米国シカゴ)では、若者がヒップホップの起源や音楽ビジネスの基礎を学んだほか、暴力の防止と修復的司法を通じて地域社会に貢献するために自分たちの才能を生かす方法を学びました(2021年)。

  7. ビジネススキルやアクアポニックガーデニングの研修を通じてコスタリカでのエコツーリズム協同組合を支援する活動で、コスタリカと米国のロータリークラブ会員が協力しました(2019年)。

2014年:ポリオ根絶に向けた進展

かつて、インドはポリオの根絶が最も困難な場所の一つであると考えられていました。2014年、インドで野生型ポリオウイルスによる症例が3年間ゼロだったことから、WHO東南アジア地域がポリオフリーと認定されました。ナイジェリアでも、同国北部の治安が理由でそれまで予防接種が行き届いていなかった子どもにワクチンを投与する継続的な取り組みが行われ、3年間症例ゼロを維持することに成功しました。WHOアフリカ地域は2020年に野生型ポリオウイルス根絶が認定されました。

  1. 2019年にインドのウッタルプラデシュ州で1週間にわたって実施されたポリオ予防接種キャンペーンでは、ロータリー会員、医療従事者、その他のボランティアが1,500カ所を超える予防接種ブースを運営しました。

  2. インドのウッタルプラデシュ州で行われた準全国予防接種日で、現地の医療従事者とチームを組むロータリー会員(2019年)。ポリオの根絶には、野生型ポリオウイルスの感染を止めるための継続的な予防接種が必要とされます。

  3. インドのデリーにあるBhalswa湖からサンプルを取水し、国立環境ポリオ研究所でポリオウイルスの検査を行う検査助手たち(2019年)。継続的な環境サーベイランスは、ポリオ根絶戦略の重要な一部です。

  4. ナイジェリア、ボルノ州で行われたポリオ予防接種キャンペーンで、地域社会の人びとに予防接種を呼びかけるボランティアのグループ(2019年)。地域のボランティアは、文化的な障壁に対応し、地域社会での啓発を促すことで、予防接種を支援しています。

  5. ナイジェリア、ボルノ州でのポリオ予防接種の戸別訪問キャンペーンで、物資の準備を点検するヘルスワーカーたち(2019年)。ポリオワクチンを冷却状態に保つためにクーラーボックスが重要な役割を果たしています。

簡易診断テストキットを使用して患者のマラリアの検査を行うザンビアのコミュニティヘルスワーカー。これらのヘルスワーカーは、自転車と携帯電話を使用して症例を報告し、データを全国の医療システムと共有します。

2019年:大規模プログラム補助金で大きなイニシアチブを支援

財団は2019年、すでに成果を実証しているプログラムに資金を提供する「大規模プログラム補助金」を導入しました。この補助金の受領者は厳しい審査を経て選ばれ、ロータリー重点分野において大規模なインパクトをもたらすプログラムを長期的に実施するための資金を会員に提供します。2021年、初の大規模プログラム補助金の受領者としてマラリアのないザンビアのためのパートナ」が選ばれました。


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