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希望のメッセージとともにロータリー国際大会が閉幕

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2023年ロータリー国際大会が開かれたメルボルン(オーストラリア)でロータリーの未来を「イマジン」した会員と講演者らは、来年のシンガポール大会に目を向け、メンタルヘルスと福利に焦点を当てて世界と希望をわかちあっていくことを確認しました。

「シンガポールは、奉仕の精神と地域社会への貢献を体現する都市」と、2024年国際大会委員会のジェニファー・スコット委員長は述べます。「この都市国家は、文化、グルメ、イノベーションの中心地であり、建築や自然の美しさ、賑やかなナイトライフで知られています。シンガポールには誰もが楽しめる何かがあります」

  1. 来年のロータリー国際大会(シンガポール)について話す2024年国際大会委員会のジェニファー・スコット委員長。ロータリー国際大会の閉会式にて(オーストラリア、メルボルン)。 

  2. ロータリー国際大会(メルボルン、オーストラリア)の友愛の家でバーチャルリアリティ体験を楽しむ参加者たち。 

  3. ロータリー国際大会(メルボルン、オーストラリア)の閉会式で聴衆に向けて話すジェニファー・ジョーンズ国際ロータリー会長とそのパートナー、ニック・クラヤシッチ氏。

  4. ロータリー国際大会(メルボルン、オーストラリア)の閉会式でエンターテイメントを楽しむ参加者たち。

  5. ロータリー国際大会(メルボルン、オーストラリア)の閉会式でパフォーマンスを披露する「Greatest Show」のメンバーたち。

  6. 友愛の家を訪れたロータリー国際大会(オーストラリア、メルボルン)の参加者たち。

閉会式で国際ロータリーのゴードン R. マッキナリー2023-24年度会長は、メンタルヘルスを最優先とするよう会員に呼びかける理由を説明しました。自身の兄が自ら命を絶ったとき、メンタルヘルスの問題に対するスティグマと闘い、心のケアをより多くの人が利用できるようにすることを決意したと、マッキナリー氏は述べました。

「兄やほかの大勢の人が(自ら命を絶つまで)追いつめられるのは、メンタルヘルスの話題が依然としてタブー視され、メンタルヘルスサービスが不十分であることが主な理由の一つであると、あえて申し上げたいと思います。そのためにロータリーに何かできるはずです。心の健康のニーズを私たちが地元地域や世界に示すことができると確信しています」

マッキナリー氏はこう続けます。「ロータリー会員として、また隣人として、誰かが支えてくれていると皆が感じられるように互いに助け合うことができます。メンタルヘルスサービスを提唱し、メンタルヘルス分野の専門家との架け橋となることで治療へのアクセスを広げることができます」

歴史における重要な時にこの取り組みに参加し、行動を起こすことで「世界に希望を生み出す」よう、マッキナリー氏は呼びかけました。

「希望を生み出すには、重要な活動を継続するだけでなく、それをもっと効果的に行っていく必要があります」とマッキナリー氏。「世界中で平和を築く取り組みに再び焦点を当てなければなりません。互いに助けあって心の中に平和を見出し、私たちが奉仕する人たちと思いやりの心を分かちあっていかなければなりません」

閉会式に先立つセッションで、ナイジェリアのIkoyi Metro A.M.ロータリークラブ会長であるクンレ・アデヤンジュ氏は、「ポリオのない世界」という約束を果たすことについて語りました。2022年、アデヤンジュ氏は、ポリオ根絶への募金と啓発のためにロンドンからラゴス(ナイジェリア)までをオートバイで走破しました。 

「ポリオ根絶に向けたラストスパートに入っています。それが励みとなっています」とアデヤンジュ氏。「しかし、終盤に差しかかったときに、この30年間のすべての成果が1日で失われてしまう可能性もあるのです」 

アデヤンジュ氏はポリオ根絶の取り組みを自身のオートバイの旅にたとえ、次のように続けました。 

「サハラ砂漠にいたとき、『なぜ自分はこんなことをしているのか』と何度も自問しました。なぜこんなところに来てしまったのか?しかし、自分の中に残っていた強さが、『難しいが、可能だ』という気持ちを維持しました。これこそ、世界からポリオを根絶するために必要な考え方です」

「困難だが実現可能」という点に焦点を当てたもう一つのセッションでは、元ロータリー平和フェローのライアン・ロウ氏が、ハイチの七つの郡の77万人に安全な水をもたらすことに取り組んでいる同国のロータリアンを紹介しました。この活動はHANWASH(Haiti National Clean Water, Sanitation, and Hygiene Initiative)の一環です。 

過去3年間、この取り組みでは井戸やトイレの建設、全国の水道システムの近代化のために、180万米ドルを調達しました。また、現地のエンジニアのメンタリングと研修プログラムに40万米ドルを投入する予定です。 

これは「世界が知るべきロータリーのインパクトを示す素晴らしいストーリー」だと、ロウ氏は述べます。 

ロータリー初の女性会長として歴史を作ったジェニファー・ジョーンズ会長は、閉会の挨拶の中で、自身の会長テーマでもあるロータリーを「イマジン」(想像)することと、マッキナリー会長エレクトのテーマの要素である「希望」とを結びつけました。

「昨日を想像する人はいません。また、過去に希望をもつ人もいません」とジョーンズ会長。「『希望』と『想像』とは、明日を表す言葉であり、前進を促す言葉です。互いに支えあって私たちを未来に導く道となるものです。それは継続という道です」

講演と報告

 — 31 May 2023